能古島 不動産物件仲介

遊休不動産活用

Outline

地域と連携した、顔の見える新しい不動産仲介のかたち

福岡県福岡市西区、能古島の空き家活用プロジェクト。
売主、買主、地域が安心して取引ができる仕組みを構築しました。

Mission

「それから、どうなった?」を考える仲介

地域住民の売り物件について、能古島未来づくり協議会の水谷さんから相談があったのがきっかけです。
移住者を見つけることが大前提ですが、能古島としては、誰が移住してきてもいいわけではありませんでした。

島での暮らしなので、和や協調性を大切にしたいところがある。理解のある人へ向けて情報発信することと、売主・買主・地域の3者の関係性までサポートすることが今回のミッションでした。

Action

“理解を深める時間”をしっかりつくる

まずは物件オーナーさんに取材を行いました。
関連記事: https://fukuoka-ijyu.jp/2017/07/21/bukken232/

オーナーの浅井さんも、数年前に能古島へ移り住んできたひとり。島暮らしを行ってきた先輩として、物件の紹介だけでなく、実際の生活についても詳しく話を聞きました。
取材した記事はWebで公開し、内見・現地見学・契約のステップアップツアーを企画、関心がある方への募集をかけました。能古島未来づくり協議会の水谷さんが、島の人々とのパイプ役を担ってくれたので、島でのコミュニケーションや関係性づくりまで、ワンストップで行うことができました。

Achievement

点ではなく線としての関わりに

アプローチしたい対象へ向けて、情報発信ができたと思います。

ステップアップツアーに参加された方々も、皆さん理解や関心が高く、島の人々と良好な関係性を築けていました。能古島は観光スポットしても注目されているので、大勢の人が訪れ、賑わっているように錯覚されますが、人口は減少傾向。20~30年後の島を考えると、定住促進は目下の課題です。

今回は、5人家族による移住が決まりました。元気な3人のお子さんがいらっしゃるので、能古島でのびのび育つ子どもも増えました。

Client

浅井 亮二様

私がこの物件を購入した理由は沢山ありますが、何よりも開拓の面白さと海から近いという2点が大きかったです。
この物件は購入時、水も引かれていなく森の中の廃墟に近い形でした。
その為、修繕には多くの人の助けを借りることになり、いまでは修繕を一緒にした人は私の兄のような存在です。
海から近いという点は埼玉生まれの私には本当に憧れで、寝ていると波の音がすることが本当に素敵で現在の住居は山からは近い静かな場所ですが、時々さみしさを覚える程です。
そして何より、福岡で新たに事業をしていた私にとって「能古島」に住んでいます。
という切り口は本当に助けられました。
福岡の人は本当に能古島が好きなんだなと思うばかりです。

私は、Smart Design Association社(以後SDA社)の取組み方に大変興味深い部分がありました。
何故なら、地域をつなぐ役割もこの物件を売買するには重要課題でもあり、今後の空き家問題を抱える日本にはSDA社のようなただの仲介業者ではおさまらないような「一歩踏み込む」会社が求められていると思うからです。
売買等を担当した鎌苅さんには年下なのに微妙に住宅の売買慣れをしている僕は本当にやりにくい相手だったと思いますが、嫌な顔を一つもしないで入り口から出口まで本当に細かなアテンドをして頂き、本当に感謝の言葉しか見つかりません。

私は現在までに数箇所の家の売買をしてきました。
相続等でどうしても売らなければならなかった事や自分の夢の為に周囲に反対された事もあり、どの家もそれなりに想いはあります。
ただ、今回のように購入者や仲介業者の方とここまで話したことはありません。
各々には立場がありますので決して友達のような感覚ではありませんが、僕にとってこの売買で関った人たちは僕の人生の1ページにはとても深く刻まれました。
だから、この文章を書く時も本当にお世話になったという思い出を噛み締めながら筆頭しております。
本当にありがとうございました。

浅井 亮二様(物件オーナー)

Project information

Client
  • 浅井 亮二
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